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不妊治療と鍼灸治療ってどうなの? | 卵巣周期とホルモンのお話

投稿日:2015年11月16日 更新日:

不妊治療をすすめる上、とても重要なことがあります。それは着床率しやすい子宮の状態が作れているかです。

着床しなければ、いくら受精しても妊娠しないのです。ですから、着床率をあげたい=子宮が良い状態を目指さなけれいけません。

 

卵巣周期とホルモンのお話

卵巣の周期は、2種類のホルモンの変化で起こります。そのホルモンは、卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)です。このホルモンが卵巣やその他の細胞に作用しています。

このホルモンが、エストロゲンやプロゲステロンといったホルモンの分泌を促しているのです。この作用を理解しておくことは、とても重要なので、簡単に解説したいと思います。

 

卵胞期:卵巣周期5日目まで

卵巣周期の前半を卵胞期と呼びます。この時期は、FSHが作用して卵巣にある卵胞を成熟させます。そして、5日目あたりから、1個の卵胞が成熟してエストロゲンを分泌していきます。

このエストロゲンは、子宮の膜を厚くする作用があり、妊娠向けての準備を整えています

 

排卵:卵巣周期14日頃

この頃、エストロゲンの量が急激に増すと、黄体形成ホルモン(LH)の量も急激に増します(LHサージと呼ぶ)。大量に放出されたLHは、成熟した1個の卵胞に作用して排卵が起こります。

残った卵胞は黄体へと変化します。さらにLHは、黄体に作用してプロゲステロンを放出させます。

 

プロゲステロンの作用

このホルモンは、エストロゲンの作用で厚くなった子宮の膜から、着床に必要な分泌液を放出させます。この液が着床しやすい状態を作るのです。

 

黄体期:卵巣周期14日〜28日まで

受精し着床しなければ、黄体は衰えプロゲステロンの量が低下して、月経が始まります。

着床した場合、黄体は妊娠黄体に変化して、プロゲステロンの放出を維持し、黄体形成ホルモンの放出を抑え妊娠を継続します。妊娠黄体は、妊娠6週後には衰え、胎盤がその役割を担います。

ここまでのお話を図にしています(僕にしかわからない暗号かもしれませんが^^;)

不妊と鍼灸

 

ここで不妊の性質的原因を考えてみます。

  1. 卵胞刺激ホルモン(FSH)が放出されているか
  2. 黄体形成ホルモン(LH)は十分に放出されているか
  3. エストロゲンは十分に放出されているか
  4. プロゲステロンは分泌されているか
  5. プロゲステロンの分泌は継続されているか

大きくわけると、この5つだとわかると思います。1.2に問題があり十分放出されていない場合、性腺ホルモン放出ホルモンの分泌異常を考えなければなりません。これはとても重大です。

なぜなら、このホルモンが分泌されないと、エストロゲンやプロゲステロンが分泌されないからです。

また2の問題は、排卵しづらい可能性も考えなければいけません。

最後に重要なのは、プロゲステロンの分泌は維持・継続されているか、です。

排卵があると卵胞が黄体に変わり、黄体形成ホルモンの作用を受けてプロゲステロンを放出します。

この時、基礎体温表では、低体期から高温期に移行しますから、この差があると排卵はしていると考えられますね。

 

基礎体温で判断する

このように、基礎体温を測っていると様々なことが判断できます。低温期から高温期が緩やかな場合低温期と高温期の差が0.3℃未満だったり、高温期の維持ができていない時も、黄体形成不全などを疑わなければなりません。

 

基礎体温をつける上での注意事項

基礎体温はあくまでも参考程度。全てではありません。

測り方も一定ではないでしょうから、完璧ではりませんし、もともと体温が低い方だと、綺麗なグラフにならないかもしれません。

それでもひとつの指標とはなるので、一応つけとこっかな!くらいの気持ちで記録することをおすすめします。

一喜一憂して、変にストレスを感じるくらいなら、つけないほうが良いです。ストレスは一番いけませんからね。

 

不妊の治療、鍼灸で何ができるの?

ここまで、簡単に?説明してきました。鍼灸治療でホルモンの放出量を増やすことができるの?そう思われたかもしれませんが、直接的に、そのような作用はないと思います。しかし・・・

 

ツボや気の通り道(経絡)

東洋医学や鍼灸治療では、ツボや気の流れを改善して、内臓機能を整える作用があるとされています。また鍼灸の刺激は、今まで出てきたホルモンの放出(抑制)管理や生命活動の維持、自律神経系の調整を司る延髄や間脳を通過します。

WHO(世界保健機関)でも、不妊症改善の効果が認められています。

 

リラックス効果

鍼灸治療にはリラックス効果もあります。中には痛くて我慢されている人もいますが、施術が終わるとポカポカと温泉に入ったようなリラックス感を味わうことができます。

妊娠前には、たくさんのストレスがありますよね。このストレスは、体調の良・不良に多大な影響を与えますから、よりリラックスできる鍼灸がおすすめなんです。

 

根本(体質)からの改善も

鍼灸では冷え性やむくみの改善も期待されます。これらは、自律神経系の乱れから引き起こされたりします。この体が冷えた状態や流れの悪い状態(体質)は、正常な体の状態ではありません。

その体質を改善するのにも、鍼灸治療が選ばれています。

あなたの妊娠を妨げる悪い体質、あなたはどのタイプ?

 

月経(生理)の改善

生理の前や期間中、痛みやだるさなど、不快な症状がある場合、ホルモンバランスの乱れも考えられます。この状態は、赤ちゃんを授かる状態ではありません。

まずは体質を改善して、月経(生理)を正しくすることも、妊娠には必要なことなのです。

 

まとめ

今回一番重要なのは、基礎体温は気軽につける。これは、妊娠するためではなく、自分の体と向きあう・体調を管理するためにつけると良いと思いますよ。絶対的な指標ではないので。

ただ、リビングでも、あなたの体(質)の変化をみるために、お願いするかもしれません。だんだん良くなる、あなたの状態を自分でも楽しめるようにつけてもらえればと思います。

 

無料で基礎体温表がダウンロードできます

無料のエクセル版基礎体温表ダウンロードでは、西暦と月を入力すると自動で、その月の曜日を導いてくれます。

また、体温を入力するだけで、グラフも自動で作成しますので、大変便利です。

こちらかたダウンロードできます→無料のエクセル版基礎体温表ダウンロード

 

参考文献

生理学 社団法人 東洋療法学校協会編 佐藤優子・佐藤昭夫他

 

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